「魔法使いな日々」
2006/08版 その2

リンクを張られるという奇特な方がいらっしゃれば,
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という感じでお願いします。
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2006/08/11 (金) 晴れ

再生医療実現へのブレークスルー!? (science関連)

_ 今朝の朝刊見て激しく驚いたのがこちらの記事。

_ 幹細胞と言えば,世界中で話題になったお隣の国の某イエロー教授による捏造騒ぎやら倫理違反やらが記憶に新しいわけですが,こちらの研究はなんと卵子や胚を使わずに体細胞そのものにES細胞(胚性幹細胞)と同じ能力を持たせてしまうと言う『できたらいいな』とみんな思っていたけど,できなかった夢の技術を実現してしまったという話。

_ 記事によれば,分化してその能力を固定化してしまった細胞をリセットさせてしまう遺伝子を同定し,その遺伝子を人為的に発現させることで分化前の状態の細胞を作り出すことに成功したらしい。

_ 現時点ではマウスで成功しただけのようなんですが,この「リセット」をかける遺伝子は人間にもあるらしいので,原理的には人間の体細胞でもできるはずとのこと。とはいえ,うまくいくかどうかはやってみないとなんとも……,ということなんでしょうね。

_ まぁ,その他にもどうやって分化をコントロールしてあげるか,とか, 「リセット」遺伝子発現の制御とか,様々な問題はあるんでしょうが, なんといってもこの研究の最大のメリットは

余計な倫理問題が発生しない

という一点につきるのではないでしょうか?

_ なんてったって,卵子だのなんだのを使う必要がないわけですから,その辺もクリアー。またこいつから受精卵みたいなものにいけるわけではないので,クローニングだの何だのその辺のややこしいこともクリアーできるわけですよ。

_ もしかすると実際に臓器とかが作れてしまった時に,何かといろいろ話が出てくるのかもしれませんが,少なくとも

基礎研究を進める上での障害が劇的に取り除かれた

わけですよ。正直これはすごく大きい。研究に参加するための閾値が大きく低下してきます。

_ 従来と比べ閾値が低く,それでいて注目度も高くて社会に対する貢献度も高い。 となれば,研究のスピードが猛烈に加速することは間違いないわけで,さっきあげた技術的な問題も次々とクリアされていくんではないかと期待してます。

_ そのうち皮膚をちょこっと提供するだけで,拒絶反応やドナー不足の不安なく移植治療が受けられる時代がくるかもしれませんね。

_ 乳幼児の移植治療の話が時折出てくる訳なんですが, あの手のニュースを見るたびに「治って良かったけど,その陰では……」とか切なくなりますし,いったんは回復しても拒絶反応やら免疫抑制剤の副作用やらなんやらと超えなければいけないハードルも大きいので, この辺の研究がどんどん進んでくれることを期待したいです。




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